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 ★ 飲料缶の豆知識 ★

当会の理事からの豆知識です

当ホームページにお越しいただきまして、ありがとうございます。
 
今までにあらゆる部門での設計に携わってきました。その中で環境機械関係の仕事を
しております時に、空き缶のことについて深く知るようになりました。
そして、空き缶のリサイクルを通じてペットボトルやそのほかのリサイクルにも興味を持ち、
どっぷりとリサイクルに浸かっていました
 

その時に、皆さんから沢山の知識をいただきました。

そして、今までに聞いて知っていたリサイクルとはかなりの差があることもわかりました。
そこで皆さんにも本当のリサイクルを知ってもらおうと思い、このページを作ってみました。
 内容には事欠かないと思いますので、どんどん更新して行きたいと思っております。
 
(代表理事の現在の仕事は機械関係の設計会社の経営と、老人介護施設の役員をしております。
 多忙な方なので不定期な更新になりますが、マニアックな内容を提供していただけると思います。
                                                                                                           事務員より)

イラストは

 
ラストは愛媛県の 「☆にがおえてんらいかい」の「つよしとまっち」さんに描いていただきました。
 
昭和25年生まれの69歳です。
趣味は昔は沢山ありましたが、今はこれといってありません。
 

空き缶の知識

空き缶 スチール缶のふたは貴重なアルミ

スチール缶のふたもアルミなんですが、これが今はリサイクルされていません。

従来の方法では最初にスチール缶とアルミ缶に分けてしまうため、再びアルミとして再生されることはありません。
このアルミの量は、缶に使用されている全アルミ量の1/3にものぼります。

スチール缶の生産量の方が圧倒的に多いですから非常にたくさんの貴重なアルミがなくなっているのです。
このスチール缶からプルタブを取れば、貴重なアルミ資源が有効利用できます。

 

ふたのアルミは#5000系のアルミです。

ふたのプルトップ部分は開けやすいように、サクッと切れるマグネシウム合金(4~5%含有)

 

胴の部分のアルミは#3000系のアルミで、どちらも良い材質なんですよ。

胴の部分は一枚の板から深絞り加工で成形しますので、柔らかく粘りけのあるマンガン合金(1~1.5%含有)が要求されます。

 

こういった事情で、それぞれが違った性質のアルミが使われているのです。

空き缶 リサイクルの現状

 一般から出るアルミ缶、スチール缶、ビン等はリサイクル資源として回収され、それぞれに分けられます。

スチール缶はアルミ缶に比べ引き取り単価が安いです。 

集められたアルミ缶やスチール缶はプレスされ、運びやすいような形状にしたのち、処理工場へ持っていきます。 

この後、不純物の混入をできるだけ抑えるため、もう一度バラバラにほぐされ再度分別した後、炉に放り込みます。 
アルミ缶はバラバラにほぐす工程があるので、最初のプレス工程では余り圧力をかけないで柔らかく固める方法(ソフトプレス)が採られています。
 

このバラバラにほぐす際に、プルタブが取れてしまうことがあります。

取れたプルタブは搬送ラインに詰まったり、選別ラインではゴミとして廃棄されてしまいます。
プルタブは迷惑だ。と工場の作業員さんのコメントもありました。
(NHKの所さんの番組でも取り上げられていました。)

では最初からプルタブを外して別々に処理すれば、ゴミでは無くて有効な資源としてリサイクルされます。
工場でもプルタブは迷惑にならずに済みますからね。

スチール缶のプルタブは燃えて無くなりますので、アルミ缶のプルタブ同様取り外して缶と別々に処理するか、
「プルタブを集めて車椅子に交換」してもらえる団体に送れば一石二鳥ですね。

車椅子の贈呈も出来ますから一石三鳥ですか。

 

空き缶の処理 このような行程で空き缶はリサイクルされます。

なぜ、チップが良いのかと言いますと、600℃以上の高温で溶けたアルミの中に水分が入ると水蒸気爆発といって非常に危険な事が起こります。

飲み残しの缶が混ざっていたりしますと危険ですので、これを避けるために細かく切って水分のないことを確かめてから炉の中に投入します。

 アルミの中にちょっとでもスチールが入るとアルミの純度が落ち、価値が一気に落ちてしまうこともチップ化の大きな原因です。

蓋の部分(スチール缶の蓋の部分はアルミです)

スチール缶のふた部分は上質のアルミが使用されています。
 しかし、スチール缶を熔解するときにアルミの部分は燃えてなくなります。
このように無駄に消えているアルミ量は、缶に使用されている全アルミの1/3にもなります。
これをチップ化するか、プルタブを取ることによって、はじめて資源として利用することが
可能となります。
 
クリックでヤマト運輸ホームページへ

 
プルタブ・アルミ缶回収運動で車椅子を!
   一般社団法人
   環公害防止連絡協議会

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「プルタブ・アルミ缶回収運動」で
 車椅子を!
この運動は「公害を生み出さない人づくり」と「空き缶散乱公害をなくす」ことを目指しています。
ものを大切にすることを通て、資源を保護し、人にやさしく、身の回りの環境を住みやすいものにしようとするものであります。

小さな子供さんからお年寄りまで「誰もが参加できる運動」であり、公害を防ぎ街をきれいにし、地球上のゴミ問題や福祉・環境問題を解決する大きな手がかりともなります。
人々のきずなを強め、平和の大切さを考える糸口ともなります。
この運動は一人一人の小さな協力の積み上げによって大きな成果が得られます。
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