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アルミ缶集めて車椅子贈ろう 此花区の八島礼佳さんの呼びかけに協力の輪広がる/大阪
「アルミ缶やプルタブ(ふた)を集めて、車椅子を贈ろう」。此花区のスイミング・インストラクター、八島礼佳さん(22)の呼び掛けに、共感と協力の輪が広がっている。今年1月から本格的に始め、7月25日現在229キロ。来年2月末までを期限に、車椅子1台と引き換えられる800キロを目標に、猛暑の中、回収に駆け回っている。
【大槻英二】
ボーイスカウト活動をしている八島さんは昨年8月、愛知県で開かれた全国大会に参加した。その時、東京から来た女性が、飲み干した缶ジュースのプルタブを丁寧に外しているのに気付いた。
「アルミを集めると、車椅子に変わるのよ」
そう聞いて「すごい」と思った八島さんは、自分もアルミ回収に取り組むことにした。
この運動はもともと、ボランティア団体「環公害防止連絡協議会」(城東区)が90年から始めた。プルタブやアルミ缶を800キロ分集めて回収センターに送ると、売却益でアルミ製車椅子1台(約6万4000円)を受け取れる。これまでに、全国の学校や団体、個人が取り組み、1424台を贈ったという。
さっそく、会員登録した八島さんは、今年3月卒業した帝塚山学院大(堺市)のキャンパス内に回収箱を設置したり、所属するボーイスカウト大阪157団のホームページに回収方法を掲載するなどして協力を求めた。
八島さんは「集まったアルミの重さが増えるたびに、人の輪の広がりの重さを実感します。多くの人と、車椅子を贈る喜びを分かち合いたい」と話す。車椅子を必要としている人や施設も探している。問い合わせは、八島さんのEメール(syokorayaka@hotmail.com)へ。
[毎日新聞 2002年8月6日]
「アルミ缶やプルタブ(ふた)を集めて、車椅子を贈ろう」。此花区のスイミング・インストラクター、八島礼佳さん(22)の呼び掛けに、共感と協力の輪が広がっている。今年1月から本格的に始め、7月25日現在229キロ。来年2月末までを期限に、車椅子1台と引き換えられる800キロを目標に、猛暑の中、回収に駆け回っている。
【大槻英二】
ボーイスカウト活動をしている八島さんは昨年8月、愛知県で開かれた全国大会に参加した。その時、東京から来た女性が、飲み干した缶ジュースのプルタブを丁寧に外しているのに気付いた。
「アルミを集めると、車椅子に変わるのよ」
そう聞いて「すごい」と思った八島さんは、自分もアルミ回収に取り組むことにした。
この運動はもともと、ボランティア団体「環公害防止連絡協議会」(城東区)が90年から始めた。プルタブやアルミ缶を800キロ分集めて回収センターに送ると、売却益でアルミ製車椅子1台(約6万4000円)を受け取れる。これまでに、全国の学校や団体、個人が取り組み、1424台を贈ったという。
さっそく、会員登録した八島さんは、今年3月卒業した帝塚山学院大(堺市)のキャンパス内に回収箱を設置したり、所属するボーイスカウト大阪157団のホームページに回収方法を掲載するなどして協力を求めた。
八島さんは「集まったアルミの重さが増えるたびに、人の輪の広がりの重さを実感します。多くの人と、車椅子を贈る喜びを分かち合いたい」と話す。車椅子を必要としている人や施設も探している。問い合わせは、八島さんのEメール(syokorayaka@hotmail.com)へ。
[毎日新聞 2002年8月6日]